STORIES #5

真っ白なキャンバスを
お気に入りの絵画で彩る日。

S さま邸 / 安城市

憧れは、
instagramの中から我が家へ。

お子様の誕生を機に決めたご自宅の建築。インテリア好きの奥様は、それまでもinstagramで素敵なインテリア写真を見つけてはフォロー。たくさんのイメージやプランを温めていました。プラン作りの打ち合わせでは、まずキッチンのモールテックスを要望したという奥様。「キッチンもダイニングテーブルも、この色に合わせたんです」。お気に入りの理由を伺うと、ポイントは無機質さ。「キッチンって生活感が出がちな部分ですが、家事をしながら家族と過ごす時間が多いことを考えると、やっぱりダイニングキッチンは家の中心。インパクトがあるけれど圧迫感のない色と質感で、うまく生活感を感じさせない空間になりました。ここが、今でも一番のお気に入りの場所です」。

プレイルームは、
趣味に没頭する隠れ家。

インテリアについては奥様のセンスを信じて一任してくれたというご主人。ですから、洋服好きなご主人のためにウォークインクローゼットの壁紙のセレクトは、ご主人主導で。そして趣味の釣り道具を集めたお部屋も設えたそう。「最近は子供も少し大きくなったので、この部屋で遊ぶことも増えました。少しずつ釣りに慣れさせて、いずれは子供と共通の趣味になったらいいな、なんて思ってます」とご主人。ここはいずれ男子たちの隠れ家になるのでしょう。奥様がキッチン以外でこだわったのは、動線。ランドリースペースから直接庭に通じるドア。庭で遊んだお子様が、ここですぐに手を洗うこともできます。またアイロンがけや洗濯物をたたむための作業台も、奥様の身長に合わせて折りたたみ式で造作してもらいました。また買い物から帰った時には、リビングを経由せず、直接収納スペース、そしてキッチンへ。そのこだわりは、家事にかかる時間の短縮につながっています。

いずれお気に入りの
絵画をここに。

「いずれ仕事に復帰すれば、洗濯は夜のうちにということになります。ですから2階には室内干しのスペースも作ってもらいました。ここは夜になると、隣接するウォークインクローゼットの壁紙が、窓に映るんです。それを見ながら、やっぱりこの壁紙って素敵だなって思うんです」。階段を登ってくると正面には、広い真っ白な壁。まるで大きなキャンバスのよう。「ここは、いずれお気に入りの絵画を飾るために下地を入れてもらいました。どう飾ろうか考える時間も楽しいんです」。ご夫婦で作り上げたスペースは、もうひとつ。それは2階のおトイレ。「質感が気に入って、どうしても使いたかったペンキがあって。わがままを言って、主人と二人で塗らせてもらったんです」と笑う奥様。家は完成した時が完成形ではなく、暮らす人たちによって命が吹き込まれるのだということを、改めてご夫婦から教えていただいた気がします。

FEEL