STORIES #6

それぞれの色を持つ部屋と、
リビングで繋がる家族の時間。

O さま邸 / 岡崎市

WORKS‐familia

出会いは、ネイルサロンの
お客様のご紹介。

ご自宅でネイルサロンを経営されている奥様と、インターナショナルスクールにお勤めのご主人。そして、おふたりのお子様。ご家族がお住まいのマンションは、もともと奥様のご実家があるマンションでもあります。「家を買おうかと戸建てやマンションを幅広く探しているときに、ちょうど売りに出たのがこのお部屋でした。住み慣れたマンションでしたし、すぐに購入を決めたのが4年前になります」。ご自宅にネイルサロンのお部屋が欲しかったので、すぐにリノベーションを検討。さまざまな情報を集め、いくつものメーカーを訪れてもみました。「でも『ここは素敵だけれど、この部分はイメージに合わないな』ということが続いて」。そんな時に、お家を建てられたネイルサロンのお客様からのご紹介で、友紀建築工房を訪れてくださいました。

細部のディテールが、
お部屋全体の居心地に。

「友紀さんの建てたお家を実際に見て『この部分はあまり好きじゃないな』というのが、ひとつもなかったんですね」。その理由は、実際のリノベーションの中で気付きました。「たとえばクローゼット。なんとなくクローゼットには扉があるものと思いませんか?でも扉ではなくカーテンで仕切っているので、圧迫感がないんです。それぞれのお部屋の入り口にも、敷居というものがないんですね。インターフォンのパネルも、ただ壁に付いているのではなくてニッチ※になっているので、壁はフラットなんです。余計なものがないということが、こんなにもお部屋のイメージを決めるものなんだなって」。ご主人も「とてもシンプルでホテルみたいだよね。だから居心地がいい」と。お気に入りのソファに座って、リビングを眺めている時間がとてもお好きなのだと話してくださいました。

お部屋の中に窓があるお家。

奥様がぜひ取り入れて欲しいと要望されたのが「お部屋の中にある窓」。そこで、リビングと寝室の間にある壁に、窓を作りました。それによって視界が広がって、寝室からの陽の光もリビングに差し込んだ明るい空間に。リビングから窓を覗いてみると、ネコちゃんがベッドの上で気持ちよさそうに寝ていました。奥様の仕事場であるネイルサロンのお部屋は、明るく清潔感のあるシンプルな白の空間。一方ご主人の書斎は、趣味のドラムがあったり、動画配信も行っているためPCの大きなディスプレイが。そしてお嬢様のお部屋は、かわいらしいイメージで。それぞれのお部屋のドアを開ければ、それぞれの色と表情を持つ空間になっています。「これオシャレでしょ?という主張を感じる家とかインテリアってありますよね。でも、求めているのはそういうことではなくて。きちんと家族が住み心地よく過ごせるか。それを細部まで考えて実現してくれたお家だと感じます」。

※ニッチ・・・壁面の一部をくぼませて作ったスペースのこと

FEEL