名古屋市昭和区の家
ご両親が住まわれていた家を、骨組みのみを残してフルリノベーション。
古い建物の持つ良さを活かしながらも、内部空間はご家族の「今」に寄り添うようデザインしました。
カーペットのリビング、という選択

2階に上がった先に広がるのは、階段から始まるアイボリー系のカーペットを敷き詰めたリビング空間。
家づくりの打ち合わせ段階で、「足まで乗せられるぐらいの、全身が預けられるソファがいい」というお話があり、座面の奥行きを深く取った造作ソファを製作しました。
座るだけでなく、寝転んだりくつろいだりと多様な使い方ができます。


片側はあえて奥行きを抑えて、来客の方が座りやすい設計となっています。
リビング全体に敷かれたカーペットは、贅沢な空気感を醸し出します。
手触り・踏み心地の良いハイクラスのものを選ばれており、アイボリーがかったベージュトーンの柔らかな色合いが、空間全体にやさしい空気を生み出しています。
ダイニングと小屋裏へ続く、もうひとつの動線

階段を上がり、右へ進むとキッチンとダイニングスペース。小屋裏も元々の構造を活かして開口し、遊び心のあるスペースとして設計されています。
床材には大判600角のタイルを使用。広さのある空間にも負けないサイズ感で、落ち着いた表情を演出しています。
空間を彩るラウンドの大理石テーブルは北欧のもので、ご夫婦が選ばれた照明とともに、上品で個性的なダイニングを構成しています。
床材には大判600角のタイルを使用。
広さのある空間にも負けないサイズ感で、落ち着いた表情を演出しています。
空間を彩るラウンドの大理石テーブルはフランス製で、ご夫婦が選ばれた照明とともに、上品で個性的なダイニングを構成しています。
キッチンはアメリカンチェリー×クォーツ天板

造作キッチンにはクォーツ天板を採用。
厚みをつけた天板と、キャビネットにはアメリカンチェリー材を採用した造作のキッチンです。
味わい深いアメリカンチェリーの色と海外製のオーブンやコンロがキッチンを上質な空間に導いています。


アイランドに配された作業スペースは炊飯器や調理器具の収納などができるように設計し、造作で製作。
ご自宅でありながら、プロ仕様のスペースとなっています。
洗面とバスルーム:連続する素材の物語

広々とした洗面とバスルームは、元々の構造を活かしながら
洗面・バスルームに同じタイルを使用することで、空間に流れと一体感を持たせています。

浴室は贅沢な広さの中に円形のバスタブを配置。
シンプルな中にも上質な時間を演出しています。
地下に広がるプライベートな寝室

地下に設けられた寝室とクローゼット。
もともと和室だった空間から、南面に開ける庭との繋がりを活かした、明るく静かなプライベートスペースとしました。

ベッドを置くヘッド側にはモルタルで壁を設け、空間にリズムと陰影を与えています。
造作に込めた素材への想い

造作のキッチンや建具など、木の素材にもこだわっています。
空間全体の「空気」を変える大切な要素だと考えているからです。


ご縁が繋ぐ家づくり
こちらの邸宅の工事を通じて出会った職人さんが後に弊社で家を建ててくださるという、あたたかくも不思議な縁がありました。
このお家を起点に、また次の物語が生まれていく――
そんな未来を感じさせてくれる邸宅となりました。
